ねこのすな


 

 

デジスコ事始め

  第一回 『青い鳥に誘われ』  
  第二回 『 はじまりの予感』  
 

第三回 『買い物、失敗』

 
 

木片をかませることで何とか利用できるようになったミード・デジカメアダプター。しかしながら、このアダプターの使用はさらなる迷走への前兆でもあったのです。

こういうブラケット式アダプターに共通の問題点として、光軸調整の難しさがあります。スコープを通ってきた光(像)をカメラレンズにまっすぐ導いてやらなければいけませんが、なんせデジカメは思いっきりネジで締め上げてもすぐに動いてしまいますし、第一デジカメをずっとこのアダプターに付けておくわけにはいかないのです。一度はずすと次回の装着時にはまた苦労するわけです。これは思っていたよりもイライラさせられることでした。しかも木片で無理矢理取り付けてますから、微妙に木片が動いたりして・・・えーと、キレそうです。

そんな試行錯誤を繰り返しつつ、気がつけば2度目の春がやってきました。

「今年こそ・・・決めるっ・・・・・!!」

『カイジ』っぽく決意。今年こそデジスコってやつで納得いく写真を手にしたい。そう意気込んでいたのです。これまでに調べたところによると、どうもニコン製デジカメがいいらしい、スコープはEDレンズ仕様でなければならないらしい・・・・とのことでした。前にも書きましたが、黒猫はかなり貧しいので(涙)、EDレンズのスコープはすぐに買えそうもありません。まずはニコン製のデジカメを入手するかー、と考えました。でも実績あるニコンのデジカメはどれも高価です。うーん。あ?これ安いやーん、と見つけたのはクールピクス3100。ニコンですよ。 当時としては上級機である300万画素ですよ。その割に、他のより変に安いけど・・・大丈夫?フィルターネジは無いみたいだけど、ミードのアダプターで使うからいいや。そう思いました。

黒猫はカメラについて『ド素人』でしたので、何もチェックせず(ていうか何をチェックすればよいのかも知らず)にこのE 3100を購入。ちっちゃくて軽いから普段のスナップカメラにも使えるな、くらいの認識でした。

それが大きな過ちだったのです・・・。

E 3100は、とても老舗カメラメーカーであるニコン製とは思えないほどにヘボいデジカメでした。『完全な』フルオート機だったのです。その『完全』ぶりはすさまじく、ISO感度すら任意で設定できない仕様です。もちろん絞りやシャッター速度の設定などできません。少しでも暗い場所を写せば、たちまちISO値をアップしてくれちゃいます。当然画像はノイズでザラザラ・・・。謎すぎです。加えて、それまで使用していたCP700Zの2インチ液晶より遙かに見づらい1.5インチ液晶では、ピント合わせがより困難に思えました。何でもそうですが、 特にカメラというやつは、買う前は十分に吟味しなくてはいけませんね。某カカクコムで激安の店を見つけたからといって、焦って購入してはいけません(反省)。

だいたい、ミードのアダプターで使う以上は光軸調整の難しさが常につきまといます。この組み合わせで使っていたのは1年ほどでしょうか・・・得られる画像といえば、 とても人に見せる気にもなれない駄作ばかり。ネット上の画像掲示板などを見ては、すばらしい作品にため息をつく日が続きました。「始めて1ヶ月の初心者です」のコメントが胸に突き刺さります。こちとら1年以上やってるのにダメ写真しか撮れね・・。はぁ。

自分にデジスコは無理なんだろうか。もう諦めた方が良いのかな。しょせん野鳥撮影は自分には縁のない世界なのかな。一眼レフより安くできると言っても、やっぱりお金かかるやん・・・。そう思い始めた頃でした。

『EDレンズのスコープなら、ちゃんとしたアダプターでつなげば、キレイに撮れるの?』と、うちの奥さんが聞いてきました。

『う、うむ(たぶん)。』

『そんじゃー・・・買おうか。』

えっ、そんなお金ありまへんがな・・・と言う黒猫に、奥さんはお小遣いを上乗せしてくれました。お金のない僕らにとって、決して安くはない買い物です。もうこれ以上、失敗チョイスで無駄遣いはできません。

ネットで情報収集の日々が始まりました。

 
     
 

ここまできたら・・最後まで読みますか。