ねこのすな


 

 

デジスコ事始め  第一回 『青い鳥に誘われ』

     
 

奥さんの実家近くの川で青い鳥に出会いました。

数年ぶりに見たその青い鳥・・・カワセミは陽の光を浴びて輝いて見えたものです。幼い頃から虫や動物が大好きだった黒猫ですが、毎日の忙しさの中で彼らへの想いを忘れかけていた時でした。
「綺麗やなぁ・・・」
それからは毎週のように双眼鏡を持って川を歩きました。そのうちに、もっと大きく見たい衝動にかられてスコープが欲しくなりました。しかし何年も前に雑誌の広告で見たニコンのフィールドスコープはとても高価なものだった記憶があります。お金のない黒猫に買えるとは思えません。インターネットで調べてみても、やはり手が出ない価格で販売されているようです。これは無理か・・・ん?なんだこのスコープ。安いぞ。ビクセン・GEOMA(ジオマ)との邂逅でした。

ビクセンは天体望遠鏡のメーカーとして耳にしたことのある会社、いい加減なメーカーではないに決まってます。遠くの星を見る望遠鏡を作っているのです、星よりずっと近くの野鳥が見えないはずがありません。さっそく予算を携えてヨドバシカメラへ。ん、ED仕様?よくわからんし、初心者だから安い方でいいや。一緒に使えるようにと、奥さんが「バードウォッチング用三脚」として売っていたグリーンシャンク三脚を買ってくれました。これで準備万端、いつもの川へ・・・・・。

ノーマルレンズで色収差が目立つスコープと超軽量で安定性に欠ける三脚の組み合わせはしかし、今まで見えなかった世界を僕たちの前に提供してくれました。豆粒のようだったカワセミも、遙か高い鉄塔にとまるチョウゲンボウも、ジオマは見せてくれました。ありきたりの言葉ですが、まさに感動ものでした。

そんなとき、黒猫の頭の中でヒラメキがありました。たしかスコープを一眼レフのレンズ代わりにする撮影方法があったはず。高校生の時に双眼鏡に「写るんです」を押しつけてピンぼけ写真を撮った記憶もあります。デジカメだったら液晶を見ながらピント合わせできるんじゃないか。いや、絶対できるはず。やってみました。

なんじゃこりゃ

あれ?木星みたいなのが写ってる?慎重にカメラレンズとスコープの接眼レンズの中心を合わせて、ピント合わせもしたはずでした。 シャッターボタンを押す直前、黒猫の手は大きく動いてしまったようです。こんなはずでは・・・そうか、デジカメとスコープを正しくつなぐ固定用アダプターを作ればいいのか!まだ「デジスコ」と言う言葉も知らずに、それでも何かしらの予感がしていた、2002年の初頭でした。

 
     
  続きはこちら。